以前、税務調査に立ち会っている際に税務署の方に「みなさんどれくらいのタイミングで法人化されてますか?」と尋ねた事があります。
単なる興味とちょっとした調査中の息抜きです。^^
返ってきた答えは
「だいたい年商1千万円を超えるタイミングで法人化する方が多いです。」
だそうです。
年商1千万円を超えると翌々年から消費税の課税事業者になるため、ちょっとでも消費税を納めなくて良い期間を伸ばそうという方が多いようですね。
業種にもよりますが、消費税の納税額に占める割合って結構高いですよね。
上の図は財務省のHPより拝借しました。^^;;
3%から5%、8%、10%に上がるにつれて税収構成比のうちに消費税が占める割合がどんどんと高くなっています。(法人税は逆に減っています)
だから消費税に着目して法人化するタイミングを考える事が主流であったのでしょう。
ただ、今後はどうなるか?
令和5年10月1日よりインボイス制度が始まります。
インボイス制度が始まると消費税を払わなくてもいい場合(年商1千万円以下)でも敢えて消費税を払う事を選択される方も増えてくる事が予想されています。
ですから、消費税の免税期間を伸ばす事を目的とした法人化は今後減っていくのでしょうね。
法人化はメリットも多いですがデメリットも無くはありません。
天秤にかけて決められると良いでしょう。
法人化を検討する場合には専門家へのご相談をお勧めします。
当事務所でも起業、法人成りについてシミュレーションを交えてご相談に応じさせていただいていますので気になった方はお気軽にご連絡ください。
インボイス制度については後日改めて。